Abb.: BSB Clm 22053: 65v-66r
Literatur
Christus und die Samariterin – キリストとサマリアの女
ヨハネによる福音書4章4節-42節を朗読用に物語的に作られた作品であり、聖書的な注釈は含んでいません。10世紀にReichneauあたりで成立したとされ、南ラインフランク語とアレマン語が混ざったテキストとなっています。
Abb.: Wien, Österreichische Nationalbibliothek, Cod. 515: 5r.
Basler Rezepte – Baslerの処方箋
東フランク方言で記された恐らくドイツ語最古の処方箋です。若干、古ザクセン語的な側面も含んでおり、9世紀にフルダで記されたものとされています。
初めは熱に対しての処方箋であり、まずラテン語で記された後にドイツ語でその内容と補足が書かれています。
2番目の処方箋(写本の下部)では癌性潰瘍に対しての処方箋が記されています。
研究者によっては前半の熱に対しての処方箋を2つに分けていることもあります。
Der Priestereid – 司祭の歌
Abb.: Kanonistische Sammelhandschrift. Priestereid (dt.) - BSB Clm 6241, 100v.
Lorscher Bienensegen – ロルシュの蜜蜂の呪文
Lorscher Bienensegen(ロルシュの蜜蜂の呪文)は9世紀に作成されてたとされる写本、Vatikan, Biblioteca Apostolica Vaticana, Pal. lat. 220の58rに10世紀にラインフランク方言で逆さに記された呪文と推定されています。養蜂の際に飛んで行った蜜蜂を呼び戻す内容の呪文です。(多分)
Abb.: Vatikan, Biblioteca Apostolica Vaticana, Pal. lat. 220 Homiletische Sammelhandschrift, 58r.
Inschrift aus Köln / Kölner Inschrift
1571年のケルンの都市地図に載っている碑文。この碑文が刻まれた石は残っていませんが、ケルンの聖堂付属学校の入り口の石に彫り込まれたと考えれられています(高橋:2003, S.351)。
Abb.: Detailzeichnungen A des Kölner Stadtplanes nach Arnold Mercator1571.
Gebete des Sigihart – ジギハルトの祈り
オトフリートの福音書のいわゆるF写本、その末(V,25)に追記された祈祷文です。
F写本はWaldo von FreisingがSigihartに依頼し、作成させた写本ですが、この祈祷文の筆跡はSigihartのものと明らかに異なっているため、別の者が付け加えたと考えられています。
FRÆNKISCHES GEBET – フランク語の祈り
レーゲンスブルクでラインフランク方言によっておそらく789-821年の間に記された祈祷文の一つです。Ahd.の文の下にラテン語の文が合せて記されています。一部分でバイエルン方言(galaupun等)も用いられています。
Augsburger Gebet – アウクスブルクの祈り
ラテン語で書かれた祈祷文の下に、ラインフランク方言で脚韻を用いて翻訳、記述されています。
Petruslied – ペテロの歌
およそ9-10世紀に記された古バイエルン語の聖歌です。
3つの詩からなる脚韻詩であり、マタイによる福音書16章18-19節あたりの内容が元になっているとされています。
Abb.: Bayerische StaatsBibliothek., In Genesin - BSB Clm 6260. 158v.