10世紀に上部ドイツ語(アレマン方言?)で写本の欄外に記された短い詩です。
この短い詩で完結したテキストであるのか、あるいは何か別の詩の一部であるのか、判明していません(Müller: 2013, S. 184)。
舞踏(雄ジカの踊り)の際に、相手への誘い文句であるとか、「愛のささやき」であるとかなどの見解があります。
Abb. Brüssel, Königl. Bibl., ms. 8860-67 (Kat.-Nr. 1351). Bl. 15v.
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アレマン方言で9世紀頃に記述したとされる、当時の風刺詩(脚韻)です。余白を使った羽根ペンの試し書きと見られています (Steinmyer: 1916, S. 401; 高橋: 2003, S. 383) 。
Liubeneという男が彼の娘の婚姻のために白ビール(Weizenbier)を作り、そして娘を嫁がせますが、Starzfidereという彼女を娶った男が後に(おそらく娘が不妊であったために (Stephan: 2007, S.386) )離別して、父へ娘を返してしまう内容です。
Abb. : St. Gallen, Stiftsbibliothek, Cod. Sang. 30, p. 1 – A copy of three Old Testament books (Proverbs, Ecclesiastes, Song of Songs)
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「パリの馬の呪文」(Pariser Pferdesegen)はラインフランク語で記され、記された時期は12世紀と見積もられています。しかし冠詞がないmanやhros: handonが頭韻であることから、呪文自体の起源はこれより更に古く(Schauffler: 1912, S. 49)、またtrohtin, riten, tuの語形から、アレマン語が起源と考えられます。(高橋: 2003, S. 358)
Abb. Paris, Bibl. Nationale, Ms. nouv. acq. lat. 229. Bl. 10r
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Alemannische HausbesegnungあるいはSt. Galler Haussegenとも呼ばれる(Nievergelt: 2013, S.534)アレマン方言で記された、家を悪魔に対して聖別を行なう為の祈祷文です。非常に簡潔なテキストですが、どの様に翻訳を行なうべきか、またchnospinciは何を意味するのか、現在まで研究に決着がついていません。10世紀頃の成立とされています。
Abb.: Zürich, Zentralbibl., Cod. Car. C 176. Bl. 154r.
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10世紀頃の写本に記されたバイエルン方言のキリスト教的な祝福の言葉(Segensspruch)です。キリストと聖マルティヌスに羊飼いの犬を守護してくれるよう祈祷する内容となっています。
Abb.: Wien, Österreichische Nationalbibliothek (ÖNB), Cod. 552. Bl. 107r.
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1000年頃に成立したとされるラインフランク方言(あるいはモーゼルフランク方言?)で記された短い脚韻詩です。高橋(2003, S.357f.)は内容を「教皇グレゴーリウス1世の言葉の脚韻訳」としています。
Abb. : London, British Libr., MS Add. 10940. Bl. 5v.
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